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遺跡の中で初めて迎えたひんやりとした朝、思いの外寒くは無い。 そんな気持ちよい位の朝は…
駿斗「醍センセイ……貴方って人は」
…駿斗の冷ややかな笑みとセリフで始まった。 ぶっちゃけ"お前は何を言っているんだ"って気分。
駿斗「いえ貴方が寝ている間キルリアから少し貴方の事を聞いていましてね、以前一緒だったそうですし」
醍「あァ、基本単独行動だったがキルの組とは一番状況合わせしていたな。 ンでキルは何か知りたい事教えてくれたか?」
駿斗「ええ、随分と女性に声を掛けたり掛けられたりしていたそうで…」
…アイツに説明させるとホント誤解起こしやすいよな、必要事項以外言わねェし。 案の定駿斗は駿斗で軽蔑に似た目で見てるし。 あアもうメンドクセェな、チクショウ。
醍「学園当時も昨日もそうだが、ありゃタダの知り合いだ。何を想像してやがンだお前は」
駿斗「へえ、にしても随分と女性の知り合いが多いんですね。 学園も共学でしたし、疑念を持っても当然だと思うんですが」
醍「元々殆ど圭の知り合いだっつの、ついでに俺で遊んでるってのが正解だと思うぜ?」
駿斗「若干引いてる女性もいましたが概ね女性からの対応は友好的ですし微妙に惹き付けてる部分もアリと」
醍「話聞けよお前」
駿斗「見ず知らずの幼女をも惹きつけてましたしね」
醍「それは俺に言わず本人に聞いて来い」
キル「スイ、フレア、カエデ、クー、あとヒナ? ダイが幼女に手を出す、前のメモリー検索してもいつもの事違うのか?」
醍「頼むからお前は喋ンな」
駿斗「おやおや、随分と都合が悪いみたいですね」
醍「誤解がデカくなってくだけだっつのッ!!」
ったく…駿斗は異様に食い下がるし、キルは学園当時の記録引っ張り出したりするし。 つーか手ェ出してねえし、マジで。 どっちかっつーと本当に遊んでたとか懐いてたとかそんな程度。
キル「そういえばダイ、脱衣向上委員にも入っていタ、団体。」
醍「そりゃ俺が脱ぎたかっただけだが何か」
……あ、今何か脱線ついでに余計なトコで墓穴掘った感触。
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そんな問答を大声でしていたら圭が起きてしまったので、それを機にとりあえず終了。
ヴン…っ
キルがプログラムを起動させ手を翳すと、情報が出ている範囲のマップグラフィックが中空に現出する。 それを囲みながら移動予定や作戦など大まかな話し合いを進め、 一先ずの目標は手早く魔法陣を経由して手段を増やす、という一点に纏まった。
圭「ところで兄さん…」
醍「あン?」
割と真面目な雰囲気に圭の微妙に戸惑った声が響き、素っ頓狂な相槌が返る。 圭の指差す方向、自分足元を見るとそこには何かが歩いていた。
テコテコテコテコテコテコ カサカサカサカサカサカサ テコテコテコテコテコテコ
目を擦りもう一度確認。 よし、OK。
サソリはともかくサボテンは歩いてていいのかオイ。
圭「雑草よりはいいんじゃないかな、可愛いと思うよ?」
醍「適応早過ぎンだよお前」