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2007 05,03 02:09 |
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《1》 醍「つくづくこの島の生態系が分かんねェ…」 圭「まあでも今更でもある訳だし」 醍「それもそうだな、ってそういやァ赤いのは何処行ったんだ?」 圭「何でも "やる事が出来た、晩御飯には戻る" ってさ」 醍「アレもアレでワケ分かンねェな…まぁいい。 よォしッ、最後だ! 気合入れて行くぞおらァッ!!」
遺跡の中をあっち行ったりこっち行ったり右に曲がったり左に転がったり。 ハル「貴女に逢うとは予定外でしたが、随分と大きくなりましたね」 フェ「まあ10年位振りだからね、少しは育ってなきゃっ」 ハル「それはまたお久し振りな訳ですね。 シェオルは…お父さんは元気にしてましたか?」 フェ「あー それが…遭難した後に見付けられて話をしてから一回も家帰ってないんだー」 ハル「これは 酷い」 フェ「そういうおじさんだって色んな所で噂になってんじゃんさー。 …どんな手品なのかな?」 挨拶、雑談、取り止めもない会話。 ハル「私はこれを使う事で事象を操作したり、『世界』を超える事も可能になりました。 実物を見せながら授業をする様にハルは説明を返し、 ハル「しかし、貴方はその生身一つで本来の『世界』を突破して此処へ至っています。 フェ「簡単だよ。 赤い瞳の二人が見合う。 ハル「随分良い目をする様になりましたね、それも真っ直ぐに純粋に。 フェ「うん、多分ハルおじさんが考えてるそのまんま。 私は世界なんかいらないよ。 欲しいものはたった一つだけだから。 それだけでいいんだ」 身を低くして構えるフェティ。 ハル「ではせめてもの、という事で久し振りに少し遊んで行きますか? フェ「ん、おっけーい。 それじゃ、全力で行くよっ!」 踏み込む音、刹那に肉薄し飛び込む鋼の拳。
醍「よォ、お前はこれからどうすンだ?」 フェ「そうだね、手掛かりも全然無いからなー… 圭「そっかぁ…それじゃ、ここでお別れだね」 フェ「あっははっ、何悲しそうな顔してるのさ。 醍「珍しくマトモな事言うじゃねえか」 フェ「いやぁそれほどでもー♪」 醍「誉めてねェよ」
フェ「あれ、もうそんな時間なんだ」 圭「ん、もう行かないとだね」
醍「ンじゃあよ――」 圭「それじゃあ――」
圭「うー…わ、私も今すぐ帰るのは、ちょっと…。 醍「あン? まァいい、んじゃ適当に付き合え」 圭「ん」 醍「……つーか、気になる事が一つあるんだが」 圭「え?」 醍「ウチのジジィ、道場で干乾びてねぇだろうな。 圭「あー…うん、大丈夫、とは思う。 多分。 きっと、恐らく…」 PR |
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