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2007 05,21 07:58 |
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『遺跡の中へ入る前に仲間を探せ』
船が出る前、醍にーさんがそんな事を言っていた。 ちなみに今思い出した。
一人でも無理ではないけれど居た方が心強いらしいし、少しの無茶も出来るとか。 それは分かるんだけれども、問題は……私と組んでくれる様な人がいるかどうか、だよね。 知らない人に話し掛けるのも得意って訳じゃないし。 きょろきょろと周りを見回してみる… 羽のある人、動物っぽい耳がある人、動物そのまんまな人、やたらとグラマラスな人、 この島は本当に住んでいた地域とは全然違う感じの人が沢山集まっている。 別な方へ視線を向けてみると、向こうの海岸の辺りにずぶ濡れで横たわってる青い髪の人がいた。 更に別な方へ向くと紳士か学者風な格好をした青年と南瓜に見える何か、 そして一回り位年下っぽい緑髪の男の子と銀髪の女の子の3人グループ。 今ついたばかりの船の方を見ると、銀髪の女の子と何か忙しなく問答している……あれって西瓜だよね。 見れば見るほどにここにいる皆が実力者に見えてくる不思議。 それは少々消極的な自分と比較してみての軽い不安感からか、単純な対象の評価からか。 まあ、それはともかくとして…どうしよう。 ??「っへーい! そこの何か醍のオニーサンっぽい雰囲気のヒトちょっと待ってー!」 ……この展開はこの展開で、どうしよう。 第二日目 『部屋とワイシャツと誰か、 砂地と鉄パイプと私。』 彩「それじゃあ貴女が醍にーさんの言ってたフェティさん、なんだね」 フェ「そそ、そういう事。 あのオニーサンの関係者の人に会う事になるとは思ってなかったけどねっ」 彩「えっと確か前の時はにーさんについてってただけ、なんだっけ。 私は別に来るのは構わないけど… どうする?」 フェ「おおっ、話がはっやーい! それじゃ手掛かり探しについていっちゃうよー!」 (♪ててれて てってってーん / 効果音) フェティ が なかま(?)になった ! フェ「んそれじゃ、早速レッツゴー!」 彩「まだ駄目」 出鼻を叩かれたフェティがバナナの皮を踏んだ様にコケた。 ひとしきり頭を抱えて悶えた後立ち上がり、彩へ言葉を返す。 フェ「ダメって、何かやる事でもあるの?」 彩「出来るだけ誰かと手を組んだ方が良い、って言われたから。 ちょっと悩んでるの」 フェ「えー」 ぶーぶーと変な顔でぶーたれつつ、フェティもしょうがないなぁっという顔で辺りを一瞥。 フェ「じゃあさ、あの人たちなんてどうかな?」 フェティが指をさす。 その方向を見ると、目に入ったのは周りをきょろきょろと見ながら考えている2人組の姿。 それは先程周りを見ていた時に見掛けた青髪の青年と、銀髪の女の子(+西瓜)であった。 彩「…ありかも、ね」 これも何かの縁かも。 そんな事を考えたか考えてなかったか定かではないが、共に動く仲間を見つける事には成功した様だ。 遺跡に再び踏み入り歩く事しばらく、 砂地に腰を落ち着けた所で何処からかわらわらと動くサボテンとサソリが群れて集まってきた。 彩「あのサボテンって食べ…… やっぱりやめとこ」 少女はやる気無く鉄パイプを握りしめた。 PR |
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