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彩を送り出した後、式村(圭)亭。
圭「そういえば定期連絡ってどうするの? 前にこっちの時間と一緒な保証が無い、って話聞いたけれど」
そう問いかけるのは夕餉の準備をしている黒髪の女性、式村圭。 4年前に比べ、少しだけ髪を伸ばしてみた。 4年前と違い、包丁を持てるようになった。 4年の間に、多くの幸せをもらった。 そんな女性。 目下、花嫁修業鋭意驀進中。
醍「あー? …あぁ、バッグの中に通信用端末放り込んどいた。 遺跡の中は分からんが外なら通じる可能性あるから外に出たら連絡寄越せ、ってメモ付けたし」
それに返す様答えるのは、例の兄貴様。 手元のコントローラを忙しなく動かし、そのガン見しているテレビ画面には ショッピングモールに蔓延るゾンビの群れを蹴散らす中年オッサンの姿が映し出されている。 相変わらず何をしてんだか。
圭「あ、そっか。 それならあっちの時間で連絡出来るしね」
醍「そういうワケだ。 別にサボってウソ報告されても構わんが、あれは元々真面目だからな、問題無いだろ」
割と問題アリな人格をしている兄ではあるが、やはり見ている所は見ているのだなあ… などと少し感心する圭だったが、テレビから時折聞こえる断末魔によって一気に現実へ戻ったり。
圭「ところで……なんでわざわざウチで遊ぶかなあ、それ」
醍「なんでってお前、子供の教育に悪いだろ。 あ、やべ撃たれた」
今日も平和だなあ…… 圭はとりあえずそうしておく事にした。
所変わって例の島、サイさん生実況。
今一緒に行動している仲間のうちの一人、マキナさん。 フルネームは―― ……長いし、いっか。 あの子と出会って、話をしていたら、
2秒で魔王軍の配下に組み込まれました。
まあ、性には合ってなくも無いと思うし面白そうだからオッケーだけど。
第三日目 『今日からマ王軍』
彩「と言っても、何をしたらいいんだろ」
彩は今までの生活において"誰かの下に就いて働く"という経験が無かった。 と言っても"上に立った"という経験も無く、実にフラフラゆらゆらと過ごしていた。 絡んできたチンピラちっくな人達を鉄パイプでお帰り願ったら翌日から
『 姐さんッ!! 』
って沢山来てたけれど、あれは多分違うし。
彩「どうしたらいいんだろうなあ」
そんな訳で、飴を舐めながら天井を眺めて思案するもその行動は実りそうに無い今日この頃。
彩「あ。」
思い出した、そういえば醍にーさんの知ってる人のメモがあったっけ。 一部の人はもう何かの縁でか会話する様になっているけれど、結構他にもいたらしい。 今も島にいる人で探すと…
フレア、メリル、クリス、フィーア、ガルニック、雨云、こどみー ……あ、「さん」って付けるの忘れてた。 デコ助言われるかなこれ。
彩「なんか、思ったより知り合い居たんだね、にーさんって。 …女の子が目立つけど」
メモを眺めながら小声でぽつぽつと名前を口に出しつつ覚えていく。
彩「この人たちに話し掛けて…みよう、かな? …話し掛けられそうだったら」
踏ん切りがつきそうでつかなそうで、引っ込み思案。 そんな少女?の明日は何色か。
歩行雑草x3「「「 モッサァァァァァァァ!!! 」」」
雑草色か。