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白い身体の周りに幾つもの魔法球が構成される。 定点制御が出来る位には魔力も魔術も成長してきたようだ。
―――この集中率なら、往ける。
双方が間合いを計った瞬間、両の翼を羽ばたかせ空へ舞い上がる。 そして高度を確保しほんの一瞬静止した後――
「ならば、持てる最大限を以て行かせてもらおう」
――踵を返す様に急降下。いや、寧ろ『下方へ急加速』の勢いだ。 その身は弧を描く様に、円を描く様に、一切の速度を殺さぬまま標的へ鳩まっしぐら! ギュイン!と螺旋を描く様に身を翻し、魔法球と共に猛烈な回転の渦と化す!
「いくぞ、 十二王砲弾!! 」
響き渡る声と共に魔法球が誘導弾と化し一斉に打ち出され、辺りが土煙に覆われる。
土煙が晴れると、そこには傷一つ無いターゲットの姿。
「ちィッ…速度が足りんか」
他にも色々足りなさそうだ…等とも小声で呟きつつ、気を取り直して戦闘を再開する鳩だった。
その後何とか勝利したものの、依然力不足も感じるこの頃。 今宵も、どうする、どうなる。