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ざざーん…
(とぅるるるるるっ がちゃ)
醍『ヘイ、こちら式村ぁー』
彩「ん、私わたし。 今日外に出たよ」
醍『おー、持久もまだ不足しがちな頃合だろうしこんなモンだろうな。 ンでどーよ?』
彩「んー… 南の島は流石に直射日光も強いね、日焼け跡出来ちゃいそう」
醍『・・・あ?』
そう、今日はレンタル宣言コミュニティの親睦会として海に来ているのだ。
青い空。 白い雲。 空飛ぶデカい鳥。 眩い海。 輝く白浜。 蠢く巨大水棲生物。 照りつける太陽。 照り焼かれてる何かの肉。
想像通りのドタバタ振りである。
っていうか、カオス。
第九日目 『海の、Yeah!! と言う人は今日どの位出るのだろうか』
(ぴっ)
会話を終わらせて、通信端末をOFFにする。 大量に買っておいた焼きそばも食べ終わり満腹、かといって動き出す程の元気は現在無い。 どうしようかな…等と考えていると、脇で準備運動をしていたフェティが訊ねてきた。
フェティ「サイー、どうする? 折角の海だし泳がないの?」
彩「んー…今は泳ぐほど体力確保出来てない、かな。 もう少しゆっくりしてから泳ぐつもり」
フェティ「えー」
彩「ちゃんと後で行くから、さ。 先泳いでていーよ」
フェティ「絶対だかんねー? ナンパに注意だかんねー」
彩「心配しなくてもそんな奇特な人はいないと思う」
返事を聞いたか聞いてないか、フェティはあっという間に岩を駆け上り
フェティ「レェッツ、ダァーイブ!!」
と叫びながら海へミサイルの如くカッ飛んで突っ込んで行った。 辺りに水飛沫が雨となり落ちる。 何と言うか、子供がそのまんま大きくなったような大人だなぁ…。 彩は、そんな事を思ったりした。
彩「さて、と」
それにしても、暑い。 そしてアツい。 日陰はともかく少し人気の少ない所で休まないと参ってしまいそうなくらいの盛況っぷりだ。 辺りを見渡し、ぐるりぐるり、ぐるーり。
彩「…ん、あそこに行こう」
少し離れた所にある小さな岩場、あそこなら足を海水で冷やしながら休む事も出来るだろう。
てくてくと歩き、脚を浸しながら腰掛けて一息。 脇に抱えた鞄から先ほど買っておいたアイスキャンディーを取り出し、一口サクリ。
うん、美味しい。
その頃フェティは―――
フェティ「 がぼごぼごぼっ (あ、面白いサカナがいるっ) 」
フェティ「 もごごぼ? (あれ、その上に何か見覚えあるフォルムが…?) 」
フェティ「 もがぼーっ!? (って志井だーっ!?) 」
揃いも揃って色気も青春もあったものではなかった。