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醍「あん?」
この島に来て23日目の朝、フェティが話を振ってきた。 とびっきりの予想外を抱えて。
フェティ「今日を入れてあと3日で遺跡から強制退去だって」
圭「え」
醍「強制退去って俺らホームレスじゃねえンだが」
フェティ「まあまあ、でもとりあえず3日で予定打ち切りーのって事らしいよ?」
残り3日。 さしあたって急ぐ探索でも財宝目当てでも無いので、そういう人に比べたら影響は少ないのだが やはり唐突に事態が変わると予定がガラリと変わる事になり色々大変そうだ。
圭「きゅ、急にそういう風になるとちょっと困るよね…兄さんどうするの?」
醍「何寝惚けてンだお前」
圭「聞くまでも無い、っか。 また入れる様になるの少し待って再挑戦、だね」
醍「いや、帰るぞ。」
圭「うん、そうだね帰るんだね、帰r ―――え?」
ぽっぽー。 豆が鳩鉄砲 じゃなかった、鳩が豆鉄砲食らった様な顔で圭は暫し動きを止めてしまった。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
森へ入ると、程無くして大柄な蛇と熊に出くわした。
圭「あるーひー 森のーなーかー」
フェティ「クマさーんにー 出会ったー」
圭は若干現実逃避気味に、フェティはさも問題無さ気な余裕を見せたまま歌っている。 実際戦うの俺なんだが……まあ気にするのも面倒くせェからどうでもいいや。 ンな事よりも重要な事があるし、それを言っておかねえとな。
醍「圭、コレ戦い終わったら一旦外出るぞ」
圭「はっ…あ、え? このタイミングで?」
醍「 "このタイミングだからこそ" 、だぜ。 最後にパーッと遊ぶには準備が要るだろォが、なあ?」
兄の顔に見覚えがあったのか、圭は急いで地図を広げる。 『外に一度戻り、かつ一日で辿り着ける』地点を超特急で模索、 そして一つの解を見つけた所で指が止まる。
圭「ま、まさか…本気で?」
醍「他の奴らにはまだ相談してねぇケドな、準備はしといても損しねえ。 分かってンだろ? 俺がそういう真似したがる奴ってのはよ」
圭「学園の時もそうだったっけ、はあ……とりあえず、今日しっかり勝てないとね?」
醍「おうよ」
最後の舞台に男が選んだ場所。
" 地下2階層 南方の森林地帯 ――― LV.2 "